園長・校長 デイキン セバスチャン
技術革新の進歩と変化、働き方の変化、社会の変化、人口構造の変化、これらの共通点は「変化」です。変化は、新たな機会とチャレンジを生み出します。未来の大人を育てていくために、どんな方法が最適であるかを考えた時、自信を持って言えるのは、変化に取り組む力がなくてはならない、ということです。ダーウィン博士が見出したように、変化に適応する力が生命を維持する鍵となるのです。
2011年、グローカル人材(地域に根ざす地球市民)の育成を目指す学校としてアミークスは誕生しました。世界の舞台で活躍する人にとって英語の能力は大切なツールであり、その習得に効果的な教育法として英語イマージョン教育を導入しました。そして、特にこの数年間で痛感したことですが、ICTも今の時代の子どもたちにとっては必要不可欠なツールであると考え、本校ではICTも日常的に活用します。
ただし、ツールがあっても、それを効果的に使いこなすスキルや自信がなければ意味がありません。問題解決能力、物事の前提を疑うことで最適な答えを導き出す客観的分析力、そして創造力が次の10年で求められる何より重要なスキルであると言われています。
子どもたちはツールやスキルを習得するとともに、どうそれを活用するかも習得すべきです。ここアミークスでは子どもたちが自ら考え、学び、行動することでそれぞれの個性を伸ばし、個として、また他者と力を合わせて、才能を生かす力が身に付けられるような機会、チャレンジする環境を常に提供していけるよう努めます。
コロナ禍で様々な対応が求められた中、こういったスキルがいかに必要であるかを再認識し、それらを活用して学校が直面した数々の試練を克服していくことができたことは、私たちの自信となりました。
子どもたちに「自信を持ってもらう」ことこそが、私たちが何よりも強く願っていることです。こういった自信はもちろん練習や経験から得ることができますが、自身の個性とアイデンティティから根付く深遠な自信からも得られます。学校として最大のミッションは子どもたちが安心し、尊重され、そして幸せだと感じる環境を提供することだと思っています。自尊心を持ちながらお互いの個性を尊重する環境。多様な文化やアイデンティティが不安ではなく、安心や快適さをもたらし、自信に繋がる環境。子どもたちがローカルであれグローバルであれ、「変化」を「社会を改善する機会」と捉えられるようになってほしいと思っています。
私どもの多国籍な教師陣、子どもたち、革新的な教育法、そしてアミークスがここ沖縄にあることで上記のことが達成できるすばらしい機会を与えてもらっていると感じます。これからもアミークスが子どもたちの学び舎として素晴らしき世界であることを望んで、この学校の発展と向上に私自身が貢献できる光栄な機会に感謝しながら、日々努めて参りたいと思います。