校長室から 2025 / 05 / 08

『教室は間違うところだ』

5月8日、小学校の朝会がありました。

私自身が直接児童に話をすることができるのはこの朝会だけです。

保護者のみなさまにも内容をお知らせし、ご家庭でも話題にしていただきたいと思いましたので、ホームページにアップすることにしました。

 

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『教室は間違うところだ』

 

みなさん、『教室は間違うところだ』という本を読んだことがある人はいますか?

 

実は私も4月の第1週、小学校の教室を回っているときに、この絵本に出会いました。

4Bの教室で猪野屋先生が、みんなにこの絵本を読んでいたのです。

この本は、もともと中学校の先生が書いた詩が元になっていて、それが絵本になったものです。私はその授業をしばらく見学させてもらいました。

 

この絵本はこんなふうに始まっています。

 

教室はまちがうところだ

みんながどしどし手をあげて

まちがった意見を言おうじゃないか

まちがった答えを言おうじゃないか

 

まちがうことを恐れちゃいけない

まちがうことを笑っちゃいけない

まちがった意見や答えを

ああじゃないか、こうじゃないかと

みんなで出し合い、話し合う中で

ほんとうのものを見つけていくのだ

そうしてみんなで伸びていくのだ

 

いつも正しくまちがいのない

答えをしなくちゃならんと思って

そういとこだと思っているから

間違うことが怖くて怖くて

手をあげないで小さくなって

だまりこくって時間が過ぎる

 

みなさん、この詩のどの部分が心に残りましたか?

 

私は最初にこの詩を読んだとき、「間違いを恐れず、勇気をもって自分の意見を言うことが大切なんだな」というところが心に残りました。なぜなら、私も小学生だった時、間違うと、みんなに笑われるのではないかと、いつも間違うことを恐れて、手を上げることができなかったからです。

 

しかし、アミークスの児童のみなさんは、まちがいを恐れず、元気に手を挙げて発表していますね。とてもすばらしいと思います。

 

でも今回あらためて読むと、「間違いを恐れない」ということも大切なんだけど、もっと大事なことがあることに気づきました。それはこの部分です。

 

まちがった意見や答えを

ああじゃないか、こうじゃないかと

みんなで出し合い、話し合う中で

ほんとうのものを見つけていくのだ

そうしてみんなで伸びていくのだ

 

つまり、「間違うことを恐れない」ということだけが大切なのではなく、

間違ったときに「なぜ間違ったのか」を考え、

みんなで意見を出し合って「学ぶこと」がとても大事なのです。

 

教室は間違う場所、でもそれだけでなく「学ぶ場所」でもあります。

もし間違っても、そこから何も学ばず、同じことをくり返していたら、成長につながりません。

 

だから、校長先生は願っています。

みなさんの教室が「間違ってもいい場所」、そして「学び合う場所」になってほしい。

そして、アミークスの学校全体が、そんな場所になってほしいと心から思います。

 

みんなで力を合わせて、間違いをおそれず、そして学び合っていきましょうね。

 

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