校長室から 2025 / 10 / 29

「AIでは代えられないもの」  ― 感性と情操が育つアミークスの図書館 ―

昨日(10月28日)のNHK「クローズアップ現代」では、「AIロボット:介護に革命」という番組が放送されていました。近い将来、掃除や洗濯、アイロンがけなどもロボットが担う時代が来るそうです。

 

また、先日アメリカ・ロサンゼルスにドジャーズの試合を観に行った友人によると、タクシーはすでに自動運転だったそうです。その様子を撮影した動画を送ってくれましたが、まるで未来の世界を見ているようでした。

 

沖縄アミークスでも、今週の月曜日(10月27日)にAIに関する校内研修会を行いました。なんと、教材として使われたのは私が書いた職員向けの「ニュースレター」でした。AIは、私が数時間をかけて書いた「ニュースレター」を一瞬で要約し、その内容について音声AIが感想や意見を述べながら討論を進めていたのです。思わず「ここまで来たか」と驚かされました。

 

こうした出来事を目の当たりにすると、知的作業も肉体的な労働もAIやロボットが担う時代がそこまで来ていて、人間にしかできないこととは何なのかを考えさせられます。結局、AIには代えられないもの――それは人間のもつ「美的感覚」や「感性」、「情操」なのかもしれません。

 

さて、アミークスにお子さんを入学させた保護者の皆さんの中には、「図書館を見て入学を決めた」とお話しされる方が毎年いらっしゃいます。以前の私は「図書館を見て入学を決めてもらっても困る・・・」と思っていましたが、AIの進化や自動運転の技術、そして先日のAI研修を通して、その言葉の意味が少し分かった気がします。

 

今朝、改めて図書館を訪れてみました。すると、確かに感性が刺激される空間であることを実感しました。児童が制作した大きな版画や美しい絵画、銅像、数々の作品が並び、教師たちの出身国の国旗も掲げられています。窓の外には「アミークスの森」の緑が広がり、まるで知と感性が共存する場所のようです。

 

児童生徒たちは、登校時や体育・音楽の時間など、毎日のようにこの図書館の中を通ります。本の背表紙が自然と目に入り、読書への関心が育まれていきます。図書館司書の島袋先生によると、特に窓際のソファ席が児童生徒に人気なのだそうです。

 

 

今朝、私は改めてアミークス図書館の素晴らしさに気づきました。ここには、AIには生み出せない「人の温かさ」や「感性」を育む仕掛けがいっぱいです。

 

 

各種お問い合わせ

電話番号

098-979-4711

(平日のみ 8:15~17:00)

お問い合わせ