9年生は、これから高校入試に向けて本格的に準備が始まります。この時期は、勉強へのプレッシャーや緊張からストレスを感じることも多くなります。また、その影響で友達との関係がぎくしゃくすることもあります。
11月の中学校朝会(11/4)では、そうした時に大切な「感情のコントロール」について生徒たちに話をしました。ご家庭でも、お子さまと一緒に気持ちの整理の仕方やストレスとの向き合い方について考えるきっかけになれば幸いです。
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おはようございます。
今日は、先日行われたアメリカのワールドシリーズ最終戦の話をしたいと思います。
ドジャースは、3対4で逆転して迎えた最終回。
もしこの1点を守り切ればドジャースの勝利、逆に相手に2点取られたら“さよなら負け”という、まさに緊張の場面でした。
その大事な場面でマウンドに上がったのは山本由伸投手です。
試合は相手チーム・ブルージェイズの本拠地。観客のほとんどが相手チームの応援です。
ものすごいプレッシャーの中、山本投手は冷静に、そして見事に投げ切り、チームを優勝へ導きました。
みなさんは考えたことがありますか?
このようなプレッシャーの中で、なぜ山本投手はあれほど落ち着いて投げることができたのでしょうか。
ここで少し想像してみましょう。
幅50センチほどの板を床に置いて、「この上を歩いてごらん」と言われたら、ほとんどの人が簡単に歩けると思います。
でも、同じ板が100メートルの高さのビルとビルの間に渡されていたら、どうでしょう?
きっと誰も歩けませんよね。
同じ板なのに、置かれた環境が違うだけで、足がすくんで動けなくなるのです。
プレッシャーとは、まさにこの“高さ”のようなものです。
山本投手も、100メートルのビルの間に渡された板の上を歩くような状況にいたのです。
そんな中で彼が結果を出せたのは、単なる「技術(スキル)」ではなく、
「恐怖心や緊張をコントロールする力」があったからではないでしょうか。
実はこの「感情をコントロールする力」は、特別な場面だけでなく、私たちの日常にも必要です。
たとえば、友達に嫌なことを言われたとき。
親に「宿題しなさい!」と言われたとき。
先生から注意されたとき。
思わず怒りや不満がこみ上げてくることがあります。
でも、そのときに自分の感情をどうコントロールするかが、とても大切です。
では、どうすればプレッシャーや怒りをコントロールできるのでしょうか?
今日はその答えを言いません。
みなさん一人ひとりに、少し考えてほしいのです。
山本投手のように、プレッシャーや感情に負けない力を身につけるには、
どんなことができるでしょうか?
私の考えは、次回の朝会でお話しします。
それまでに、みなさんなりの答えを考えてみてください。
