校長室から 2025 / 11 / 09

相手の気持ちを考えるスキル

アミークスの教育理念は、「自分で考え、学び、行動し、自分の将来を自分で切り開く自立した子ども”を育てること」です。

 

この理念を実現するために、まず大切なのは、子どもたち自身が「幸せな気持ち」で学校生活を送れることです。不安や心配ごとがあったり、友達関係がうまくいっていなかったりすると、学習に集中することができません。

 

これは大人も同じで、職場で人間関係がうまくいかないと仕事の能率が落ちてしまいます。子どもにとっては、なおさら深刻な影響があります。

 

ですから、アミークスでは子どもたちが安心して、楽しく通える環境づくりを大切にしています。このことについては、いろいろな機会に折に触れ話してきました。「A.C.T.」にも私の考えを記しました。

 

しかし、どんなに穏やかな学校でも、子ども同士の間でトラブルは起きてしまいます。そこで、2学期の始業式では子どもたちに次の3つのスキルを身につけてほしいと話しました。

 

1.自分の気持ちを言葉で伝えるスキル

2.相手の気持ちを考えるスキル

3.自分の感情をコントロールするスキル

 

また、先生方にも2学期はこれらのスキルを意識しながら、子どもたちを指導してほしいとお願いしました。

 

また、特に「相手の気持ちを考えるスキル」については、11月6日のモーニングアセンブリー(G4~G6)で、次のような話を追加しました。ご家庭でも子どもたちと一緒に考えるきっかけになれば幸いです。

 

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「相手の気持ちを考えるスキル」

 

みなさん、おはようございます。

今日は「相手の顔を見て、気持ちを考えること」についてお話しします。

 

ある日、AくんがBくんをくすぐっていました。

はじめはBくんも笑いながら「やめて~!」と言っていました。

 

ところが、だんだんBくんの表情がこわばってきて「もうやめて!」と言いました。

でもAくんは「まだ笑ってるから大丈夫」と思い、続けてしまいました。

 

その結果、Bくんは怒って「やめろー!」と叫び、二人はけんかになってしまいました。

 

Aくんには悪気があったわけではありません。

ただ、「相手の気持ちを考えるスキル」が少し足りなかったのです。

 

人の気持ちは、表情に表れます。

友達とのトラブルを防ぐためには、顔の表情も見逃さないことが大切です。

 

今日覚えてほしいことは3つです。

 

1.相手の表情をよく見ましょう。

2.楽しい気持ちは、行きすぎると嫌な気持ちに変わることがあります。

3.相手の気持ちを考えて、やりすぎないように注意しましょう。

 

相手の顔を見ることで、相手の心が見えてきます。

おたがいの気持ちを大切にして、もっと仲のよい友達になっていきましょう。

 

【参考資料】

『感情をうまくコントロールするためのワークブック』宮口幸治、明石書店

 

 

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