今年のアミークス中学校パフォーマンスデイでは、ウエストサイドストーリーをもとにしたミュージカル「ゲートサイドストーリー」を上演します。
物語の舞台は、沖縄が本土復帰を迎える前の1972年ごろのコザ市、現在の沖縄市のゲート通りです。ゲート通りはカデナ基地へと続く、当時とてもにぎやかな通りでした。一方で、戦争の記憶はまだ人々の心に深く残り、日々の暮らしの中にも、さまざまな思いが交差していた時代でもありました。
そのような時代を背景に、沖縄の女性とアメリカ兵が出会い、互いに心を通わせていきます。物語の中では、交通事故をきっかけに、人々の怒りや悲しみがあふれ出す場面も描かれます。しかし、この作品が本当に伝えようとしているのは、対立や憎しみではありません。 私たちが見つめたいのは、人と人が出会い、相手を知り、理解しようとすることの大切さです。国籍や立場、過去の出来事をこえて、愛や友情が人の心を結んでいく。その希望を、この物語は静かに語りかけています。
多様な背景をもつ生徒たちが集うアミークスだからこそ、この作品を中学生全員で演じることには大きな意味があると感じています。生徒たちには、沖縄の歴史を見つめながら、人を憎むことではなく、人を理解しようとする心の大切さを感じてほしいと願っています。
歌、演技、表情、そして一人ひとりの心を通して、生徒たちがどのようなメッセージを届けてくれるのか、私もとても楽しみにしています。
保護者の皆様のご来場を、心よりお待ちしております。
大城賢(学園長)
